あなたが気づいていないだけかも

NUDGE 実践 行動経済学 完全版 
リチャード・セイラー
キャス・サンスティーン 著

NUDGE(ナッジ)について書かれた、ページ数が多くて分厚い、
それ自体が読む事を読者にためらわせるSLUDGE(スラッジ)が
効いた本です。

前回、書いた一倉先生の販売戦略についても、商品には松竹梅が
必要だと説かれていますが、この松竹梅はまさにナッジという事に
なります。つまり梅があることで、自然と竹を選ぶ行動につながる
という事ですね。

そしてスラッジは、保険証券の裏に極小の文字で書かれている
約款のような、わざと読む気をなくさせるような仕組みの事です。

こうして見ると普段の生活や仕事のなかにナッジやスラッジが
溢れている事に気づかされます。

例えば、食品のアレルギー表示やスーパーのポイント制度は
ナッジですし、営業会議の発表待ちの長い待ち時間はスラッジ
と言えるでしょう。

自分の仕事にも、どうやったらナッジをもっと活用できるのかを
考えてみようと思います。