本との出会い

月と6ペンス サマセット・モーム著

学生時代は全く読書をしていなかった私。
こうした歴史的なベストセラーというのも読んだことがありませんでした。

あまり話題にはなっていませんでしたが、2019年にTBSの深夜ドラマで
「新しい王様」という藤原達也さん、香川照之さんが主演のドラマがあり
とっても面白かったんですよね。ただ当時は途中までしか見られなかった
のですが、最近アマプラで全話見ることが出来ました。

ドラマのseason2の最終回で、最後の締めくくりに出てくるのが
「月と6ペンス(仮)」という言葉で、主人公の二人を比較しつつ
高橋メアリージュンさん演じる新人記者が「どっちが月で、どっちが6ペンス?」
というセリフだったんです。

これってもしかして「月と6ペンス」という原作や本があるのかな?
と思って検索してみて初めて同じ題名の本があることを知りました。
しかも歴史的な大ベストセラーというではありませんか。
さっそく図書館で借りて来て読んでみることに。

全然、ドラマとは違いました。
根柢の部分では、共通するテーマではありますが。

と言う、まったく無関係な経緯を辿りこの本を読む事になりましたが
このタイミングで、この本に巡り合うとは・・・。
出会うべくして出会ったということでしょうか。

いくつか心に引っかかった言葉がありましたので
記録しておこうと思います。

「わたしたちは無意識に他人に対して影響力を持ちたいと思い、
相手が自分の意見をどれくらい重要に思っているかを気にする。
結果、自分がなんの影響も与えられない人間を憎む。
著しくプライドを傷つけられるからだ。」

「人が意外な行動に出ると、周囲の人間はなにかと
低俗な動機を考えたがるものだ。」

「人はなりたい姿になれるわけではなく、
なるべき姿になるのだ。」

自分の中に「月」を見出した私も、なるべき姿に
向かっているのでしょうか・・・。
これって月の引力?