成功は、失敗のもと

コーチングの神様が教える「できる人」の法則 マーシャル・ゴールドスミス

前回に引き続き、マーシャルさんの本です。

コーチングの神様が教える「できる人」の法則 日本経済新聞出版社

2007年に出版されているので、前回の本より4年前に書かれていたものみたいです。

内容は、誰もが持っている21の悪癖と対処法、
そして最終的には、どうすれば自分が変われるのか?
について書かれています。

この悪癖は自分に当てはまるな。とか
あの人はこれだよな。とか
誰でも一つは持っている悪い癖が出てきます。

そんな中、過去に読んで来た別ジャンルの本に書かれていることとも
共通することがありました。

それが、「成功は、失敗のもと」ということ。

「失敗は、成功のもと」とは逆です。

この本の中でも、成功している人ほど、行動を変えさせることが難しい
と紹介されています。

「両利きの経営」の中でも似たようなことが書かれていました。
企業の場合も成功することでサクセストラップに陥ってしまい、
新たな行動に移るのが難しくなることが書かれていました。

同じように「ビジョナリーカンパニー」でも組織の衰退は、過大な成功から始まる
とされていましたし、「失敗の本質」では旧日本軍が負けたのは、
日清・日ロ、第一次世界大戦での成功が素地にあるとされていました。

これらの本には、組織も人も、成功すると、その成功体験から抜け出せずに、
状況の変化への対応が遅れてしまうということが共通して書かれています。

昔から、
「勝って兜のお緒を締めよ」
「実ほど首を垂れる稲穂かな」
など、言われていますからね。

ここに原理原則があるのかなと思わされますね。

人も企業も、成功しても奢らないことこそが大切なのかもしれません。

私の場合は、まずは成功しないとですが・・・。

それにしても、この本はタイトルを変えれば、もっと売れて世間に認知されそうなのに。